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【売約済】ヴァント&ベルリン・フィル/ブルックナー:交響曲第9番

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ブルックナー
交響曲第9番ニ短調

指揮:ギュンター・ヴァント
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1998年9月 ベルリン

特別寄稿:宇野功芳(音楽評論家)
《ギュンター・ヴァントのベストCD》
一作ごとに新境地を開いてゆくギュンター・ヴァントが、ついに窮極のブルックナーとでもいうべき名演を達成した。ただただ畏敬の念に打たれるのみである。(中略)そのブルックナーを今CDで聴ける。感動の質には変わりないが、細部まで鮮明に捉えた名録音によって、ヴァントの至芸がよりリアルに再生されることになった。ヴァント/ベルリン・フィルのブルックナーでは、既発売の四番、五番も非常な名演奏だったが、九番はその上をゆく。この曲のCDにはシューリヒト/ウィーン・フィルという牙城がそびえていて、四十年近くもの間、それを超えるディスクが現われなかった。やっと95年に朝比奈/大フィル盤が登場、録音の新しさも加味して九割ぐらいまで肉迫したかと思っていたが、今回のヴァントは間違いなくシューリヒト盤に比肩し得ると思う。もちろん、彼自身の旧盤など問題にならないが、いくら大器晩成とはいえ、八十六歳にしてなお進歩をつづけるなど、もはや人間業とは思えない。全三楽章、とび切りの名演、美演、凄演である。たとえばアダージョ最後のクライマックスの凄さはどうだろう。もちろんそれは曲自体の凄さなのだが、そのブルックナーの箴言と、聴く者の魂を激しくゆさぶる音楽をここまで表現しきったのは指揮者ヴァントなのだ。申すまでもなく印刷されたスコアは単なる記号にすぎないからである。そして、どれほど音楽が咆哮しようと、威力的なベルリン・フィルはいささかも無機的な音を出していない!しかし、ぼくはとくに第一楽章に数々の新発見があったことを書き記しておきたい。初めて耳にするようなスタッカート、初めて生きて語りかけた内声のホルン、初めてものを言ったフレージング、初めて意味を持った低弦のリズム、といったように、新鮮なスコアの読みが連続し、しかもよく見れば、どれもこれも作曲者がこうしてほしいと楽譜に書きこんだものばかりなのだ。かくして、ほんのわずかな慣れもなく、最初から最後まで、比類のない高みに魂が張りつめたブルックナー九番がここに誕生したのであった。

輸入盤、盤面傷無し 9

*まとめ買い値引き致します(要事前コメント)

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カテゴリー:CD・DVD・ブルーレイ>>>CD>>>クラシック
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